そんなことをしていて思い出したのが、網野善彦の文章だった。
少し長いけれど引用する。
現代は社会構成史的にも、また民族史的にも、文明史的にも大きな転換期にはいっていることになるので、天皇も否応なしにこの転換期に直面していることになります。おそらくこの二つの転換期を超える過程で、日本人の意思によって、天皇が消える条件は、そう遠からず生まれるといってよいと思います。
しかしその時は、必かならずや日本という国号自体をわれわれが再検討する時期となるに相違ありません。それはいわば「日本」という国家そのものをわれわれが正面から問題にする時期になるのだと思います。ともあれこれだけの長い歴史を持つ天皇をどうするか、さらには「日本」をどうするかについては、もちろん冷静かつ理性的に対処する必要があるので、いずれにせよその克服の仕方は最良の仕方で達成する必要があると私は思います。(日本の歴史をよみなおす(1991),p234)
「憲法を変えることは、国を変えること」。両方の会で出たそんな言葉と、2回目の「バカ丁寧に読む会」で「第1章 天皇」を読んだことでこの文章を思い出したんだと思う。天皇と言えば、わたしとしては戦争と繋がるイメージがあったので、憲法から感じた天皇と平和の繋がるようなイメージにはドギマギした。
そういえば天皇という人はイメージの中にいて、実際に何を言ったかあまりちゃんと聞き考えたことがない。
他にも、椹木野衣著「日本・現代・美術」(1998)の言葉もぽつぽつと思い出している。
どう繋がるのか、しかとはわからないけれど。
いろんなことが、ばらばらしているが、どこか関係なくはないように思う。
8月15日という日を契機に、玉音放送を聞き読んでみようと思います。
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終戦記念日をきっかけに、玉音放送を聞き読みます。
(開催は、終戦記念日の翌日8月16日です。)
玉音放送にまつわる話は、何度も聞き読んできた。
例えば、祖母の終戦の日のはなし。
ある作家がその日見た空のこと。
でも、玉音放送自体をしっかり聞き、読んだことは、一度もなかった。
いったい、どういうことが書かれ、話され、終戦が告げられたのか。
玉音放送にまつわる記憶はいったん脇に置いておいて、
玉音放送を聞き、「ただ読む」ということをやりたいと思います。
山根澪
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「8月16日 終戦記念日の翌日に玉音放送をバカ丁寧に聞き読む会」
▶日にち :2016年8月16日(火)
▶時 間 :13:00‐17:00
▶内 容 :玉音放送を聞き読みます。
※下記のリンク先などより、
大東亜戦争終結ニ関スル詔書(玉音放送)を印刷してお持ち下さい。
▶場 所 :まるネコ堂
京都府宇治市五ケ庄広岡谷2-167
http://marunekodoblog.blogspot.jp/p/blog-page_14.html
▶参加費 :2,000円
▶主 催 :大谷隆、山根澪
▶定 員 :6人程度
▶お申込 :mio.yamane@gmail.com(山根)
・お名前
・電話番号
・その他(何かあればご自由に)
※近くに昼ごはんを買えるところがありません。早く来られる方には軽食をお作りします。お申込時にお伝え下さい。(投げ銭歓迎)
※会場には普段ネコがいます。会の間は同じ部屋にはいませんが、猫アレルギーの方はご注意下さい。
■大東亜戦争終結ニ関スル詔書
http://www.kunaicho.go.jp/kunaicho/koho/taisenkankei/syusen/pdf/syousyo.pdf
https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F0000000000000042961&ID&TYPE=large&IMG_FLG=on&NO
■玉音放送(youtube)
https://youtu.be/TDgOFsH8PZo
関連情報:
・日本国憲法と改正案をバカ丁寧に読む会
7月10日 https://www.facebook.com/events/869868913145529/
7月18日 https://www.facebook.com/events/1657877521201973/
・雑誌『言語』
2号まで刊行中。
http://gengoweb.jimdo.com/
・読む・書く・残す探求ゼミ
http://marunekodoblog.blogspot.jp/2015/10/2.html
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