【第2回まるネコ堂芸術祭へ向けて003】大谷隆、インタビュー動画。

2021年11月8日月曜日

まるネコ堂芸術祭

芸術祭まであと168日。

頭の中は結構楽しくやっている。
最初描こうと思っていたものの他にもこんなことをしたいというのが出てきた。それらふたつが無関係なわけでもない。

空間というものに興味が出てきている。具体的に言えば部屋とか、景色とかそういったものだ。例えば、殺風景な空間がとても可能性に(面白さに)満ちたものに見えたりする。そういったことを絵にしたい、とか。あるいは、物理的にはとても遠くにあるものが感覚としてはとても眼に見えているような、肌に感じているような気分になる、そういうことを絵にしたいとか。

もしかしたら以前はそういったものを絵のなかに描きこむことができず溢れ出して、実際の空間の中に配置する(インスタレーション的に)とか、触れるものとして感覚で現すということをしていた。あるいは、音声にまで手を出した(サウンドインスタレーション)。

今となってはそれは、ただ現実にあるものを、現実として置いたということに過ぎないように思う。インスタレーションの否定ということではなく、自分のやり方としてそうなっていたということだ。

それを絵でやるという感じは、普通だったらそこには収まりきってないものをわざわざそこに入れ込むという感じがしている。画面にはすでに無理が生じている。でも、絵が絵であるという制限が、表現自体を可能にしているという気が今はしている。少なくとも繋がらないはずのものが繋がるということが起きる原理みたいなものは、そこに枠があるから生じているようには思う。


動画紹介をしようと思ったのに、長々と書いてしまった。

大谷隆のインタビュー動画作りました。
編集しました。

テーマは『夢の文体』。

夜見る『夢』も将来の『夢』も同じ『夢』という言葉なんだということが改めて面白いです。
あの『夢』もこの『夢』も、違っていても同じ『夢』じゃないかと指摘してしまうことがすでになにかだと思います。

是非、見てみて下さい。