自発的反抗期

2014年8月3日日曜日

「あれを言っちゃいけない、これを言っちゃいけない。」そんなことを思いながら発言してきたけど、思ったことは言うようにしようと心がけ始めると反抗期におちいった。

思ったことを言うと、いろんなことを親のせいにしていることに自覚的になった。「小さい時に親がなにをしても話を聞いてくれず怒っていたから、私はひねくれてるんです。」とかそういう類のことを口に出すようになった。自分が考えていたことにもかかわらず口に出して言うと「そうそう、こういうふうに思ってたよね、でも思ってないふりをしてたよね」と、考えていたことを確認できる。

それまではそんなことはみっともないから言っちゃいけないと思ってたけど、言ってみると、やっぱりみっともなく馬鹿馬鹿しい。親はどうでもいいから、ひねくれてるのなんとかすれば?と思う。真剣に思うようになった。

それでとった手段が反抗期だった。「○○は親のせいだ」と思ったときに、徹底的に親のせいだと思い、非難した。今は、親と話す機会も少ないので全部頭の中でやるんやけど。なんで非難するかといえば、やっぱり親のせいだと心底思っていることは自分では引き受けられなかったから。多分それまでは、「○○してしまうのは親のせいだと思っているけれど、やっぱり自分のやったことは自分のせいです」という理論を使おうとしていた。でも、それは本当に思っていることではなかったので、先にすすめなかった。

非難することを必死にやっていると、自分の行動自体は自分の手の内に落ちてくる感覚がでてきた。親のせいかもしれないけどじゃあどうするのか?親のせいで起こったその行動をいいとは思ってない、じゃあ自分はどう行動するのか?

そこまで考えれるようになると、もう「誰のせい」かはほとんどどうでもよくなっている。別に誰のせいでそうなったかなんてどうでもよく、自分がどう行動したいのか、それだけを考えればいいから。

反抗期をやってみて意外だったのは、なんでもかんでも自分のせいだと思うことでなく人のせいにしてしまうことが、自分自身を引き受け、行動を変える一つの方法だったということ。親に限らず、いろんなことが自分のせいだけで起こっていることではない、だからこそ、自分自身の行動は変えていけるし、その状況自体も変えていけるんじゃないかと思うようになってきた。