今年の味噌作りへのメモ。大豆の潰し方。

2021年2月3日水曜日

食べ物

特に時期にこだわりがあるわけではないけど、だいたい12月に味噌作りをするので今年の味噌作りまではまだ10ヶ月ほどある。

去年12月はこんな感じだった。


いつもなんとなくもっとおもしろくやるには何かできないかと、1年を通して考えている。別に、毎日必死に考えているわけではないが、時々思いつく。できれば実行してみる。

例えば、去年は陶器の瓶を買った。


去年の味噌作りを振り返ったり、人に手作り味噌の作り方の話を聞いたりして、思い始めたのは、今年は大豆を人力で潰そうかということだ。

ここ数年は、一緒に作っているなっちゃんが、大豆も潰せる電動の餅つき機を持ってきてくれていた。これはかなり重宝していて、子どもがいるなかこれだけの量を作ってこれた立役者といえる。

でも、実はこの機械は使うこと自体が楽しいわけではない。
「餅つき機に、茹でた大豆を入れて、スイッチを入れて待つ」という作業は、潰した大豆と糀をまぜる作業に比べると魅力が劣る。劣るというか、そもそも魅力的があってやっているわけでなく、便利だからやっている。

大豆を潰すのは大変だとはおもうが、そもそも大豆と糀をまぜる作業だってずっと大変だった。それにもかかわらずこっちの方が楽しい。「餅つき機係」を率先してやりたい人はいなかったように思う。大変でも、混ぜて、丸めて、瓶に放り込みたい。

そういうことは大事なことのように思う。
使っていること自体が楽しくない道具はどうしていったらいいか考えたほうがいい。

作業の面白さの他に「味」への影響も考えた。

機械で潰すと大豆の潰れ方が均一になる。
均一になるということは、果たして味噌作りにおいていいことなんだろうか?

もしかしたらそうではないかもしれないと思ったのは、友人がくれたミンサーで潰した味噌を食べたときだ。
味噌には友人自身もなんとなく思ったとおりいかないという感じで、不満があるようだった。すぐに理由はわからなかったが、食べてみると自分で作った味噌よりかなり細かく大豆がすり潰されていることがわかった。そういえばミンサーで潰していると言っていた。

すりつぶし具合は発酵に影響を与えているだろう。細かいほうが、発酵が早いと予想する。
早いことは、いいか悪いかは置いといたとしても味に影響を与えているだろし、おそらくよくはないだろう。
ミンサーは設定の変更もできるだろうが、そうとう均質に細かく大豆を潰すことができる。
「餅つき機」は実は完全にペースト状にするのは時間がかかるし、めんどうなのでそこまでしていなかった。多少、粗いものも混じった状態だった。もしかしたら、それがよかったのかもしれない。

手でつぶすと、かなりちゃんと潰れる部分から、ほぼそのまま豆の形が残ったものまで差がでる。部分部分で発酵時間の進度が変わってくる。
そのことは味に影響するだろう。

そんなことを考えていて、今年は潰し方を変えようと検討中。
すり鉢とかでかな。そのへんを考えていこう。

結局、味の検証なんかは今から2年近く先になるけれど。
味噌作りはゆっくりだ。

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