まるネコ堂にての展示です。
3作品目になりました。
この絵は昨年Future Generation Art Prizeという賞に応募したく描きあげました。
残念ながら落選です。
構造自体はなんとなく前から持っていたので、今振り返ってみるとそんなきっかけがあり完成させられてよかったと思っています。
まだまだだと思う部分は多いですが、いろいろと試してみました。
130cm×130cmというそこそこ大きな絵です。
見てくだされば嬉しいです。
不在のことは少ないですがお越しくださる際は、念の為事前にご連絡をお願いします。
mio.yamane@gmail.com (大谷美緒)
以下は、作品説明です。
1歳独特の過渡期の姿。
息子が1歳前後の頃よく彼の絵を描いた。小さい子というのは魅力的でいつも描くに値するように思うけれど、この頃は格別だった。振り返ってみるとよくわかるが、それは中途半端な、過渡期の筋肉の魅力だった。
生まれて間もないときにほとんどなかった筋肉が、成長しほとんど立つまでになっている。でも、まだ走り回れる子供のしっかりとした筋肉には程遠くシルエットは柔らかさを持っている。中途半端な筋肉で取る独特の態勢というのが、この時期にしかないもので、いとおしい。
うまくいったとは言えないけれどこの絵は他の絵の要素を参考に描いている。背景のタイルには日本の襖絵ではられることのある銀箔を模した。子どもの絵を描くという意味では、岸田劉生の麗子像シリーズを思い出して、図録を見た。私にとって麗子像は子どもの絵として強い印象を持っている。<子どもという存在>のイメージそのものが麗子像にまとわりついているくらいに強い。自分の絵でそのイメージを変えていけたらと思って描いた。
2021年1月7日
大谷美緒
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