革包丁ショック

2014年10月31日金曜日

CARAPACE

昨日包丁研ぎが上手く行かなかった、と書きましたがなんとこんなふうになっていました。

無残にかけて、痛々しい革包丁。

こうなってしまったのは、昨日その時の研ぎ方の問題ではなくもっと前にありました。

革包丁は、普段は上の写真の面から刃を研ぎますが、買った来たばっかりのときなどにはこの裏面も研ぎます。
これは裏面を平にし切れるようにするためです。
革包丁の裏面は写真のような刃もないし、ぱっと見もともと真っ直ぐですが、真ん中が凹んだように微妙に湾曲しているそうです。そのままでは切れ味がでません。
普通はこれを砥石を使って平面にしていきます。

しかし、研いでも研いでもなかなか真っ直ぐになりませんでした。
「いつまでやるんだ!」としびれを切らしてしまったところで、反対の面から金槌で叩いて金属を裏に押し出すという方法をネットで調べてたところ知ったのでやってみました。

そして要領がわからないので叩き過ぎて、鋼の部分にヒビが入ってしまったようでした。

ヒビ。こんな感じにヒビがたくさん入っていた。
今はまっすぐになっているけど、ここまで研ぐとまたポロポロ刃がかける。
しばらく大丈夫だったのですが、ヒビのところまで来るとポロポロ刃がとれて最初の写真のようになってしまいました。

叩いたのはもう数カ月前。
ここにきてその影響がでました。

革包丁を叩くのはやめよう。
裏押しはしっかり研いでやろう。

なんとかここまで研げた。
なんとかここまで持ち直しました。
まだヒビが少し残っているのでもう一回くらい大変なことになりそうです。



カッターの刃を折るのに失敗してもたいしてショックじゃないのに、今回の事件はなかなかショックでした。


***
2014年11月22日追記

その後、包丁研ぎ講座の先生に金槌で叩いたら鋼が割れました、もう金槌を使うのは怖いと言うと、いやでも叩くもんなんですよと言われました。
聞いていると私が叩いた感じよりもそっとやるみたいです。

そして、硬い鋼は割れやすので注意とのことでした。

安い包丁の鋼は柔らかいことが多く、叩いてもある程度曲がるのでで割れにくいそうです。
高いのは硬い鋼が多いとのこと。

どちらにしてもやっぱり怖いのでなるべく砥石で頑張ろうと思います。