Future Generation Art Prizeに応募。

2020年5月20日水曜日

絵画

Future Generation Art Prize は、ウクライナのヴィクトル・ピンチューク財団が創設した賞です。3月に完成させた肖像画をどこか賞にだそうと思って探しているときに見つけました。

応募には3作品必要ということで、肖像画シリーズから3つ出せばいいと呑気に考えていたところ、どうやら3つの違ったコンセプトの作品を出さない、つまりコンセプト的に3シリーズ必要、ということが4月に入ってからわかり、それから必死で2作品制作してました。

2日ほど前にオンラインで応募。今朝、正式に受理したとのメールが来ていて安心しました。応募書類に不備はなかったので審査対象になるということです。最低ラインに乗れました。8月には、来年ウクライナのPinchukArtCentreで展示できる人が発表されるそうです。その展示で受賞者がきまります。


肖像画を描いていたときは、家で、まわりなんか見ずに描いていましたが、急に国際賞に応募すると思うと、視界が広がるようでした。短期間で自分ができることの限界を感じながら、世界はすごい、と当たり前のことを毎日毎日つきつけられ、でも、世界は自分には期待していないのだからとにかくできることをやって昨品は作ろうとふんばった感じです。

こんなときに絵なんか描いていていいのか、ということも頻繁に頭をよぎりながら、合理的な肯定なんてないんですが、描き続けました。ひとつの作品は新型コロナウイルスに関連するもので、今、このことをなんらかの形で残したいということは強い動機として働いていました。

毎日のように課題をもてることは、全然わるいことじゃなくて、これからやっていこうと思えることがいっぱいあります。

準備が十分に行えない中で、自分が思い出したのは絵の具や色の美しさでした。絵画の土台として絵画を支えているものなんだろうと思います。なにか対象を描く、ということの前に絵の具は美しい。3月まで描いていた肖像画は、たっぷり時間をかけて準備して描いたので、なんだかそういうことを忘れてしまっていました。

絵の具が美しくあるように、少しでも描いていこう、そのことは心に留めよう。そして、そういうことをもっと考えてやっていきたい。

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〇【定期開催】デッサン会
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○7月28日ー8月1日:言葉の表出、夏合宿2020
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※満席になりました。以後キャンセル待ちで受付けます。

2019年6月1日発行雑誌「言語6」に寄稿文が掲載されました。