アオムシコマユバチが来た。

2020年6月25日木曜日

まるネコ堂

寄生虫が苦手だ。
というよりも具体的に言えば、アオムシコマユバチが苦手だ。

今、窓ガラスに張り付いている。昨日、モンシロチョウの青虫がなぜか窓ガラスに張り付いていた。庭に戻さないとと思っていたけど、バタバタしていて、今朝、気づいたときには寄生虫が青虫の体を突き破って出てきているところだった。そして、繭を作りはじめた。

この光景が苦手だ。

小学生のとき、青虫を虫かごにいれて飼っていたら同じことが起こってしまった。もう、気持ち悪くて目を向けていていられなくなった。なにが起こっているのか当時はよくわからなくてそれでも困ってチラチラ見ていた。母は、こういうことを楽しめるようで、調べたらアオムシコマユバチって寄生虫だったよ、と楽しそうに言っていて、びっくりしつつもそのことに少し救われた。興味の持ち方が違う。珍しいものが見れて嬉しいといったふうに見えた。

小学校のときの衝撃体験で苦手なのだろうか。
いや既に苦手だった。

今朝、スズメが生きたミミズを丸呑みしていた。
それを見ても苦手意識はわかなかったのに。

そもそも窓ガラスの方へ青虫が寄ってくること自体が奇行だ。寄生されたからだろう。
そういう乗っ取られてる感じも、気持ち悪いのか。多少あるけど本質的な感じがしない。

隆に苦手だ苦手だと言って少しは落ち着いた。
少し。

窓ガラスから取らないといけないと思っていたが、どうやら10日ほどもあればハチの方は孵化して飛んでいくらしいと言うと、問題ないならほっておいてもいいんじゃなかと言う。

そうかもしれない。
例えば、カマキリの卵が、窓ガラスについてても多分ほっておく。

青虫のほうはまだ生きているのか。多分死んでいるだろう。
多分、カマキリの死骸が、窓ガラスについてたら庭に持っていく。


相対的な問題もある。どちらかといえば青虫には好意がある。
飼おうとしたくらいだからそうだろう。

どちらかといえば好きな虫がどちらかといえば興味がない虫に食い破られて死んでいてその姿を見続けるのはなんだか憂鬱だ。

ただ、もう死んでいるので、どちらかといえば興味のないとはいえ虫をわざわざ殺してまで取り去らなくていんじゃないかと思っている。アオムシコマユバチ自体は人間にそんなに害はにだろう。多分。


それから、数日が経った。

繭が立派になっている。青虫はなんだか役割を終えている。
見るたびにゾクッとする。

そろそろ羽化するのかな。

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2019年6月1日発行雑誌「言語6」に寄稿文が掲載されました。