東京美術の旅5 川崎市岡本太郎美術館 。

2016年2月22日月曜日

美術館・展示

今年の2月1-4日と東京の美術館を周りに行った記録。

東京美術の旅1 「村上隆の五百羅漢図展」
東京美術の旅2 「村上隆のスーパーフラット・コレクション」


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ホテルを出て、「川崎市岡本太郎美術館」に向かった。
JRで桜木町から川崎まで出て南武線というのに乗り換える。

登戸駅というところで降りて、ここから歩くことにした。
東京や横浜に比べると、ちょっと郊外という雰囲気の町で落ち着く。
美術館まで20-30分の道のり。出身の吹田を思い出す。

岡本太郎といえばわたしにとっては万博公園の太陽の塔だった。
小さいときはどうやら怖がっていたらしい。
そんなに太陽の塔が好きだったことはなかった。
岡本太郎の展示に行ったことがあるけど、そんなに好きだと思わなかった。

あれ、なんでここまで来たんやろうと思いながら、
道は気持ちよくて、生田緑地というでっかい公園みたいなところを歩き続けた。
いいところにある美術館だなぁという気もしたけど、
最寄りの駅からでも20分近くという立地の微妙さは、
万博公園と太陽の塔を思い出させた。

美術館に入る。
岡本太郎の絵や彫刻を見ながら、
やっぱり好みではなかった。

あとから考えたことやけど、
絵画では単色で大きく面を使うことが多いが、
それを見て物足りなくなってしまう。
もっと描き込んでくれたらいいのにと思ってしまう。

それに、絵がわからない、と思った。
岡本太郎については、椹木野衣がいろいろ書いていた。
読んだんやけど思い出せなくて、せっかく作品もこれだけ見たし、
今なら本が読めるかと考える。

意外だったのは、岡本太郎が小説家などの作家と親交が深く、
雑誌を作ったり、文章を多く書いていることだった。


企画展では第19回 岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)」展をやっていた。
そうそう、これがあるから来たんだった。
審査員が椹木野依だから、どんなものを選ぶんだろうと思って見たかった。

面白かったのは、「関川耕嗣≪ムシトリ≫」。
写真が掲載されてないからちょっと不安やけど、多分この作者であっている。

壁ではなくて、床に並べられたキャンバスに地面が描かれている。
草やら土やらなんやら、地面がめちゃくちゃ描き込まれている。
虫の声の音が流されていて、
わたしは「虫取り」が好きだったわけではないけど、
そういう地面がある土地の雰囲気を感じる。

賞がついてるのはそんなに好きになれなくて、残念だった。
なんとなく岡本太郎の雰囲気があるなと思う。
受賞理由が知りたかったけど、
そういうものは見当たらなくて美術館を出た。