昼過ぎ。

2015年11月6日金曜日

書くこと

円坐の案内文を書いていた、
私は私から隠していたひとつの「本当の私」を見た。


「本当の私」が現れるとき、
それは全くもって自己肯定とは程遠く、
こんな私でもよかったということとも程遠く、
自分が瓦解し、崩れさって、
そこから新しくすべてを見直していくことになる。


この円坐の最中に瓦解が始まり、
瓦解し終わった、今、すべてのものと関係を塗り替えていく。

「本当の私」は何度となく現れその度に瓦解する。

目の前の現実は揺らいでいてやわらかく変形しがちだ。
過去の出来事を眺め返すときに瓦解前とは事実そのものが一変する。

過去と今を行き来しながら、
この世界をやりなおしている。

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そんなことを考えていたら思い出したのが「おもひでぽろぽろ」で、
それは以前見たのに面白いと思えなかった映画だった。
それなのに、今の私の状況と同じことが起こっているのがまさに
あの映画ではないか。


主人公の目の前で今起こっているシーンと、
主人公の小学校の過去に起こったおもいでのシーンが転換しながら
映画が進んでいく。

以前見たとき転換の多さによって私は映画に入っていくことが出来なかったけれど、
主人公の瓦解直後の状況を描いているとすれば、
彼女の頭のなかで過去を思い出しながら今と繋ぎ直していくような
ことが起こっても不思議がない。
そのことは傍目には理解できないほどの転換のスピードで行われ、
十分な説明もなされない。


ほんとにそんな映画だったのか。
久々に見てみたくなった。