薄くなったり穴の開いたりしたジーンズをあえて派手な色の糸で繕う「ジーンズ・刺し子ワークショップ」を開催します。
この冬の開催は大きくは明後日一緒にワークショップを開く小林直子さんがやろうと言ってくれたことからはじまりました。まだ秋頃でしたがその時開催していくにあたって書いた文章がこちらで、ここに私の繕うことが詰まっています。
「繕う」こと
「繕う」ということは、
文字に例えると「書く」よりは「読む」ことに似ているし、
絵に例えるとやはり「描く」よりは「観る」ことに似ている。
「繕う」ことはものを「作る」こととはちょっと違う。
繕おうと思うと、
そのジーパンの姿や、
そのジーパンを履いてきた人の痕跡に迫っていく。
ジーンズとはどういうものか、
綾織のもたらす質感、
布を織るために使われた一本一本の糸の強さ。
右膝を破いたこのジーンズへの繕いは、
薄くなったところも含めて、
どのように強度を与え、
どんなデザインで進めていこうか。
そうやって私は、繕いの最初の一針にたどり着く。
ジーパンを「作る」ことはできない私にも、
このジーパンというものの力強さに便乗して
一針を重ねていくことができる。
その重ねた一針で、また更にジーンズを、履いた人の姿を垣間見る。
山根澪
同じ「ジーンズ」なのに、
結構いろいろな生地や縫い方のものがあって、
履く人によって、さまざまな破れ方で、
どうやって繕うかなと考え、始めます。
直していくうちに、また思いもがけぬところが破れたり、
そうするとまたジーパンを見ることから始まり、
繕います。
そうやって履けるように直ると嬉しくて、
また破れてもなんとなく嬉しい。
もう明後日となりましたが1月30日と2月20日に開催します。
ジーンズをじーっくり見て、
針を入れていく一日です。
どうぞお越しください。
・2016年1月30日(土)ジーンズ・刺し子ワークショップ スタジオケイブ(大阪市)
・2016年2月20日(日)ジーンズ・刺し子ワークショップ@まるネコ堂(宇治市)
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