2015年 秋の「嫉妬の会」のご案内。

2015年9月11日金曜日

催し

前回、嫉妬の会を開いて、
まだこのことについて見てみたいという気持があり
この9月から再び開催します。

嫉妬パワーが減ってきたと前に言っていましたが、
やっぱりボワンと出てきたりしてます。
私の案内文はそんなときに書いたものです。


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2015年 秋の「嫉妬の会」


嫉妬をテーマに集まった方と、円になって共に時間を過ごします。

6月に箕面のちまちま堂にて初めての会を開きました。
9月からは3回シリーズで、大阪市、京都東山、箕面と、
各回場所を変えて開催することになりました。


【9月開催 スタジオCAVE】
▶日 時:9月25日(金) 18:00-21:00
▶場 所:スタジオCAVE(大阪市西区)
      http://www.fenceworks.jp/access.html
▶参加費:2,000円


【10月開催 東山の和室】
▶日 時:10月12日(月・祝) 15:00 - 19:30
▶場 所:14時30分に、京阪三条駅の上の交差点にあ るブックオフ前 に集合して、
     移動します。 会場まで徒歩10分程度。
▶参加費:2,500円

【11月開催 ちまちま堂】
▶日 時:11月27日(金) 18:00-21:00
▶場 所:ちまちま堂
     阪急箕面線桜井駅より徒歩5分 桜井市場内
     http://www.chima-chima.com/access.html
▶参加費:2,000円


◎定 員:各回 7人
◎申込先:mio.yamane@gmail.com (山根澪)
◎守 人:小林直子
◎主 催:永田千砂、小林直子、山根澪

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秋の「嫉妬の会」に寄せて*山根澪
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よく知っている誰か、と、誰か、が、何か、をやるというときに不安と寂しさがあらわれ、
なんで一緒にやるのが自分じゃないのかなぁっていう妬みが出てくることがある。
どうしてこの感情は現れたのだろうと思うと、
「一人になる」ということに対する怖さに思い至った。

誰か、と、誰か、が、何か、をやるという場所、
その場所が大きく膨らんでいるように見え、
そこに入りそこねた私はその圧力にきゅーっと圧迫され
自分が小さくなってしまうような、心臓が窮屈になる。

「一人になる」ということには場所がないと思ってるんだ、と思った。
そうやって大きく膨らんでいるように見える場所にある、
誰かの思想とか、志向とかそういうものを借りて人の懐に入って安心してきた気がする。

「一人になる」ことへの不安はそのままに、ぐらぐらと動きながら、
でもそういうことちょっとつまんないと思うと、
「一人の場所」が見えてきて、今、真っさらな土地にいる。

参照できる価値や流れがほとんどなく、自分以外はなにも動かないような場所。
もっといろいろものがあると思っていたのに、
今、開けた一人の場所はあんまりものがなく、
かつてこの場所に来たときにぽつぽつと残していったものがなんとなしに残っている。

しばらくこの場所にいてみよう、と思うけれど・・・
ああ、やっぱり不安だ。
誰か、と、誰か、を羨む気持がふつふつと湧いてくる。

前回の「嫉妬の会」で投げかけられた言葉や、
ちらほらと現れる嫉妬心に目を向けてみてこんなことを考えていた。
書いてみると、こうやって嫉妬の会まで開けるのに
まだ羨むかと思ったりもするけれど、まだ羨むんだよなぁ。
それでも、真っさらな土地にしっかりと居てみようと思い始めた。

まだまだ、話し足りない、聞き足りないそう思った前回の「嫉妬の会」。
「嫉妬」から始まることは嫉妬の範疇を出て行くように思うけれど、
また「嫉妬」から始まることを見ていきたいです。
よろしければ、ご一緒しましょう。

2015/09/03 山根澪

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秋の「嫉妬の会」に寄せて*小林直子
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前回の「嫉妬の会」で、参加者の一人が言った言葉が私の中に残っている。
言葉通りではないけれど
「苔があるようなジメジメーッとした日陰のような場所にある。
そんなところに、光を当てるような時間ですね。」
と、そんなこと話してくださった。


誰の目にもとまらないような、
自分の目にさえもとまらないような、
そんな場所に、嫉妬は芽生えている。

あまり見たくないし、
できれば、人目にも触れさせたくない。

それでも、確かにその場所はある。

そこは、どんな景色が広がっているんだろうか。
そこに生えている苔はどんな姿をしているのだろうか。

ちょっとだけ光を当てて、じっくり見てみたら、
ジメジメとしているなーとか、
暗いなーとか思っていたその場所は、
実はいろんな生き物がいたり
美しい苔が生えていたりするかもしれない。


ほのかな光で照らされたその場所を一緒に眺めてみる。
わたしにとって「嫉妬の会」はそんな時間。

小林直子

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秋の「嫉妬の会」に寄せて*ながたちさ
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「嫉妬」とあえて言ってのけてしまっていたけど
本当のところは
どうでもいいのかもしれない

どんなことでもかまわない
切り口キリッと開けると
いまここの
あたしやあなたの内面が
情景として表れてくる

その情景は
ガタンと音を立て
あたしやあなたの脳裏の思い出に重なり

あなたのことなのか
あたしのことなのか
重なっていく時

一人一人の違いの輪郭がはっきりと浮かび
どれだけ重ねても
違う物語が流れている

どれだけ
歴史で築いたものがあったとしても
どれ一つ同じものはない

その実感を1回目の嫉妬の会で味わった

そして
だれもがといってもいい
心の奥の奥の奥に
泣きっぱなしのあたしや
怒りっぱなしのあたしや
ほったらかしのあたしが
時間をこえて
今につながろうとする

そして今のコトバや
あたしやあなたのコトバとの対話がはじまり
おだやかにすぎていく

嫉妬の会の質感は
じんわりやんわり壮大に
そしてみんなで言葉を広げたおおきな何かを
そっとくるんでいく

またあの目にあいたくて
この場を共に過ごします。

みなさまとのご縁を楽しみにしています。

ながたちさ