先週革を仕入れに行きました。
仕入れは時々行きますが、ちょっと今回は気になっていたことを革のお店で聞いてみました。
革の品質は年々落ちているという話は、わたしが革をはじめた6−7年前からちょろちょろ聞いていましたが、この1−2年ほど自分の使い続けてきた革に関してもそういう実感があり、これはこの革だけのことなのか、それとも、全体的にはそういうことなのか気になり聞いてみました。
ちなみに品質が落ちる原因は、革鞣し加工の工程にあるのではなく、その前の原皮と呼ばれる革そのものの品質に原因があるようです。
わたしが買っている革の原皮はアメリカ産だそうなので、アメリカでの牛の育ち方というのが出来上がってくる革の品質に影響するんだろうと思います。育て方の変化という点で、実際どういうことで品質が落ちるのかの原因までは詳しいことはわかりません。
そして革として品質が落ちるというのは、わたしの実感では、革の厚みが全体に落ちるというのと、革の強度が高い部分、繊維の密な部分が減ってしまっているということです。
聞いてみるとやはり全体の問題なようで、革を鞣してくれるタンナーもそのことは頭を悩ませ、原皮は変えようもないなかで、できるだけいいように考えながらやっているとのことでした。
CARAPACEの商品は一定の品質を保つように革の部位は選んで作っています。
全体の厚みが減っている分はどうしても何年か前に分厚い部分で作ったものには及ばなくなっているところはありますが、強度と合わせてこれであればというものを作っていこうと思います。
とはいえ、どうなっていくかはかわりませんが革の状況が好転する兆しはないようなので、いろいろ考えていく時期だなと思いました。
急に何かが大きく変わるわけではありませんが、今までは同じ革しか見てなかったんですが、他の牛の革も見てみたり。牛以外のものも見てみたり。作るもののこともそうですが、材料を含めた状況も知りつつ考えつつやっていきたいです。
いろいろ見せてもらって、今回は初めての革も買いました。
といってもアメリカ産原皮(のはず)の牛のヌメ革です。
やっぱりいきなり突飛なことはできないです。
革靴の底用。いつものものより締まっていて、厚みもあります。
革のスリッパに可能性があるかもと思って購入しました。かなり硬いので加工もいつものようにはおそらくできません。どんな革かみてみます。
材料の状況が変わるというのは現在いろんな業種の方が経験してることんんだろうなと、こうなってみて切実に思います。
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