谷崎、二葉亭、漱石などなど、まるネコ堂ゼミで日本の文学を読みます。

2016年3月8日火曜日

催し



まるネコ堂ゼミで日本の文学のゼミを開きます。
2016年3月20日(日)、3月21日(月祝)、4月23日(土) とそれぞれ3冊ずつ読んでいきます。
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ゼミで文学を読むというのはワクワクする。
しかも、今回は教科書でよく名前を知ったような日本の小説家の作品を読んでいく。

昔少し読んだ太宰治や夏目漱石の本を今読んでいるなんて、
まさか森鴎外の本を読むなんて。
あのときわからなかった本の世界にもうちょっと突っ込んで行ける気がしたり、
森鴎外、という名前だけについた硬いイメージがどうなっていくんやろうと思ったりしている。

去年ゼミでアリスを読んだとき、
レジュメを書こうと思ったからか、
その前後に読んでいた本に流されたからか、
この意味はなんだとか、
ここで何を言おうとしているだとか、
固く堅く本を読んでいた。
ゼミで読んでいくうちに、
ほんとうにその場の思いつきの、
ルイス・キャロルの言葉が言葉を誘い出すようなトーンに触れたとき、
一気にこの本の見え方が変わった。
そんなことを思い出している。


「ひとつの作品は、ひとりの作家をもっている。」

日本文学のセミを開くきっかけになった、
吉本隆明の「言語にとって美とはなにか」の一節。

今回読むひとつひとつの作品のそのひとりの作者の姿が見てみたい。
そんなことを思ってまた堅くなっている気もするけれど、
楽しみにしています。


以下日程と読む本です。
詳細はリンク先のゼミサイトを御覧ください。

■日本文学・表出史セレクト
日程:2016年3月20日(日) 13時-16時30分(2セッション)
・「機械」 横光利一 
・「刺青」 谷崎潤一郎
・「一兵卒」 田山花袋
詳細はこちら

■日本文学・話体セレクト
日程:2016年3月21日(月祝) 13時-16時30分(2セッション)
・「浮雲」 二葉亭四迷
・「清兵衛と瓢箪」 志賀直哉
・「斜陽」 太宰治
詳細はこちら

■日本文学・文学体セレクト
日程:2016年4月23日(土) 13時-16時30分(2セッション)
・「舞姫」 森鴎外 
・「明暗」 夏目漱石
・「金閣寺」 三島由紀夫
詳細はこちら