製本の本を買った。

2017年1月21日土曜日

絵画

製本の本を買った。

数年前。そしてしばらくして製本はしなくていいだろう、と思ってその本は「もらってくださいボックス」に入れた。だから、やっぱり本か、と思ったとき、あ、と思ったけど、結局その本では作らなくなったのだから、と思って新しく本を探すことにする。

いくらか持ってたはずの製本の道具も、もう持っていないだろう。こちらは、何をどうしたのか全く覚えていない。

と、ひとしきり浅い後悔をした後、と書いてみたけど後悔というほどのことはしていない。

製本の本を買った。

数年前、よりもわかりやすく書いてある本が随分出ている。新しく出ていた本を見て、これだけ書いてあるなら十分できるだろうと、ほっとする。あの時も本はあり、少しこの本を遠ざけねばと思ったのに、今はこの本を見てほっとしている。

道具はひとつづつ探していく。あれや、これや、検討中のものや。それや。まだ見えてないものや。



本を作ろうとしてます。
絵本と言っていいのかもしれないけど、まあちょっとそこまでまだ限定しなくていいや。

絵を実際に描くことをやりだすと、いろいろ過去のことを思い出す。
製本だって何回かやっていたり、他でも随分と道具を捨てていたり。

随分、真面目には入らなかった領域にもう一回入ると、やっぱりあれが必要だと同じ道具を探し始めたり、随分使っていなかった領域で思考するようで頭の中から急に英単語がぼろぼろ出てきたり。

絵は描いてなかったけど、自分としてはいろいろやってきたから、いろいろ新しくなっていて、でもそれが古い部分に重なってくすぐったいというか。そういうの面白い、というよりも思い出さされるから考えずにはいられなくなり、なぞり直す。

思い出せることにほっとしている。「少しこの本を遠ざけねば」と思ったように、遠ざけられた様々のこと。