拭き掃除にし始めた。
今までは、ほうきだったのを隆が雑巾がけに変えた。
隆がやり始めたのを聞いて便乗。
実は、主な床掃除は隆がやっていて、自分では一部床と窓その他いろいろを拭いてみている。
わたしは掃除はあまりしていなかったが、全体的に埃っぽいのは気にはなっていた。でもなかなか手がつかないでいた。結局やろうという決め手になったのが、拭き掃除すれば筋トレの代わりになるということだ。
筋トレをすごくやりたいというよりは、十分な筋肉を維持したい、ある程度体を動かしたいということだ。だから、わざわざは筋トレをやらずとも、そこそこ負荷のある掃除や家事をやればいいのだ。
「時短だ」と隆は言う。
なるほど、筋トレと掃除が両方できる。
筋トレしてその上、家がきれいになる。
便乗した。
はじめてから1−2週間だろうか。
家には拭くところが山ほどある。
全部一日でやれないから、今日はこの窓とか、今日は床と窓とか、今日はこの棚とこの窓とか・・・。
窓だけでも1日1箇所ならなかなか終わらない。
でも、筋トレなので、特に早く終わらしたいとも思えず、しっかり力を入れて拭こうと思える。掃除自体も割と面白くやれるし、どうやったらいいのか考えながらやるので、うまくなっている気がする。
拭き掃除以外も、全般に家事をそういうふうに考えられるようになった。
せっかくなら筋肉をちゃんと使う。
棚を拭くときは物が多いと拭きにくい。それプラス、その置いてあるもの自体も拭いたほうが(手入れした方が)いいという気分になる。手入れしたくないんだったら、処分したら良いんじゃないか。消耗品なら、今わざわざ処分せずとも、次買うのはやめようかなどと考える。
以前よりシビアに要るのかどうか考えてる。要るものはいいものが持ちたいという気分になる。
ちゃんと手入れしながら持てるものの数なんか限られている。
ならば欲しい物だけちゃんと持って、ちゃんと手入れしたい。
毎日なにかが激減するわけではないが、ちょっとづつ何かができていく予感はある。
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