床革でいろいろやってみてます。
床革ってなにか、大雑把にですが説明すると、ヌメ革って、表面がある程度ツルツルで、裏面がちょっとざらざらで繊維質というイメージがあると思います。ツルツルの面が銀面と呼ばれます。そしてざらざらの方が床面です。
CAPARACEの革は最初の状態では、部分によりますが3−4ミリ程度の厚みがありこれを場合により1.5−3ミリ程度に漉いてもらって使います。銀面がついた部分と、その下の層に分割してもらうんです。自分ではできないので、専門の方に機械でやってもらってます。
銀面がついたほうは、「銀付き革」と呼ばれます。これまで販売してきた通常の製品に使ってきました。
分割された下の(銀面がついていない)層を「床革」と言います。
今までは床革は主に試作を作るとき用で製品には使ってきませんでした。
強度も銀面付きの革より基本的には弱いし、いわゆる革というイメージにはならないので、まあ無理して使わなくてもいいかな、という程度の認識でした。
最近になって使い方によっては十分な強度がでるし、試作以上になにかできないかと思って商品を考えてます。
まずは革のファイルを作ってみました。
↓はA5版。左が床革のファイル。右が参考までに銀付き革のファイル。
こちらはA4版。
CARAPACEの注文用紙を、クリアファイルに保管していたのがずっとかっこわるいなーと思っていましたが念願の革ファイルです。
正直言って、A4のファイルを銀付き革で作ろうとすると材料費だけでかなりしてしまうので手が出ませんでした。
やってみると床革って扱いが結構難しいです。
そもそも銀面付きの革の余り物なので、厚さが安定しません。
部位によっての強度の差も大きい。
でも、それで何ができるか考えてみるのは面白いです。
床革は銀面付きの革の余り物としての供給なので、今までのように定番商品として出していくのは難しいかもしれませんが、いいものができれば販売という形でなにか作っていけたらと思ってます。
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