なんの変哲もないいつものスリッパ作り中。
「なにか不備があったからといって簡単に取り替えさえすればいいという気にはなれない。」
というのは今思い出してうまいこと言うなと思う。
自分で言ったわけではないけど、そうなだと思った。
革は育っていく。
なにか不手際で革の一部に問題がでたとして、じゃあ不備のない新品に取り替えましょうと言ったって、不備があれども育った分を埋め合わせることはできない。
物を扱うとそういう緊張感があると思ったけど、考えてみれば、例えば、教える・指導するといったかたちには残らないものだって、未来への影響というものがあるもので、それを仕事にする人は、そういうものを見ているし、ある種の自明さがあるのだろうと思った。
自分の仕事だって、話したりだとか、そういうことも含むわけで、未来に、あれはよかったとか、面白くできたとか、今ひとつだったとかそういうことを自分なりに思ったりしてきたけど、あんまり意識的ではなかったのが、だいぶ見えてきた気がする。
スリッパは、やり始めた頃より簡単に作れるようになっている。簡単に済ませばいいような気がしてたけど、せっかくなので、というのは簡単にできるようになった余裕を生かして、もっといい道具の使い方を意識するとか、作業中の道具の配置の再考とか、細かいことをやってみようと思い始めた。
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