なにもない「工房」。好きにものを持ち込んでやりたいことをやる。
vol.6 壬寅歳如月号
目次
1.どこでも作れる体やシステムへー作業机を座卓に変えるー2.春のざわつきー革を観察しますー
3.キャラペイス動画&万年筆ホルダーのサイトできました
1.どこでも作れる体やシステムへー作業机を座卓に変える
キャラペイスの制作はダイニングテーブルほどの高さの机に向かって立って行って来ました。
革といえばやっぱり欧米というイメージはあったと思います。なんの疑いもなくその机を使い続け、これからもそうするだろうと思っていました。
でも、子供が生まれてからその作業机が邪魔だと思うことが増え始めました。食事は座卓中心に。そしてそれ以外でも小さな子どもと高い机を使うことはなく、使わない間は部屋の隅に置いてもなんとなく気になる。やっぱり、ないに越したことはない。
それでも「必要なんだから」と思い込んでましたが、「いや、必要なのか?」とやっと検討してみると、別にそうでもないんじゃないのかと思い至り、早速大きな机はまるネコ堂別館へと移動させました。
座卓での制作に変更して、作業の姿勢のおける体の使い方や道具の調整などまだまだ検討しながらやっている感じですが、まあ大丈夫だろうと思っています。基本的には、座卓作業の方が、立ち作業よりきついと思うのですが、それができる体もできてきました。もし無理があればもとの机を使いに行ったり、持ってくればいいだけです。
座卓作業にしてよくよく気が付きましたが、自分にはアトリエ所有の願望とか、自分の城を築くみたいな願望があまりありませんでした。あると思っていたんですがちょっと違ったようです。
自分の身の回りの場所をこんなふうにしたいという一定の方向性はあるのですが、それは自分だけが使いやすい、自分だけで専有して使いたいということでは少なくともなかった。でかい机がいつでも部屋を占拠している(自分のモノで他のことがやりにくくなっている)よりは、部屋自体はフリーなほうがいい。座卓でキャラペイスができれば、他のことは今まで以上にできるしキャラペイスもそのままできる。
座卓でいいと思ってしまえば、いろいろ思いつくもので作業内容によっては小さな折りたたみ机を持ち運んで家中どこでも作業できるようになりました。
以前はなにか場所が決まっていることを拠り所にしていましたが、今の自分にとっては場所が決まっていない方が制作のはばが広がるように感じています。どこでもできるので家中が工房。
今は道具類は壁にかけたり、戸棚に置いています。これがかろうじて「工房」を「工房」たれめていますが、そのうちトランクのような箱に入るよう整理して持ち運びやすくしたら楽しいんではないか、と考えています。次の段階です。
2.春のざわつきー革を観察しますー
旧暦睦月も後半に差し掛かると日がとてもあたたかい日が増え始めました。
低温で乾燥が続いたこの2-3ヶ月は革にとっては汚れ(そしてカビが発生する)ということをほぼ心配する必要がないという点で安定した気候だったと思います。
昨年までは季節の変化と革の様子を梅雨から秋口以外はあまり気にせずにいました。実際、カビ発生という視点で見たときに神経質になる必要はないと思っています。
でも、なにか関係でも見えてきたらおもしろいなと、今年はこの時期も革の様子をもうちょっと見ていきたいと思っています。
3.キャラペイス動画&万年筆ホルダーのサイトできました
昨年末の展示会で販売した万年筆ホルダーのサイトがやっとできました。
サイト文を書きながら、万年筆持っていてよかったなと改めて思いました。
それに伴って紹介の動画を作りました。
ちょっと多くなってしまったりいろいろ反省点はありますが見てもらえたら嬉しいです
<万年筆ホルダー>紹介動画一覧
その①ホルダーの形・切り口の深さについて。
その②万年筆の出し入れ・使い始めの固さなど。
その③ボンドを使っていません。
その④経年変化や革の部位。主に腹側の革を使用。
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キャラペイスの場所記事一覧はこちら。
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