指を切ったからパン屋さんへ。

2014年10月30日木曜日

嫉妬

夕食。


革包丁を研いでいて指を切ってしまった。

研ぎが上手く行かず時間がかかっていた。
作業時間が長くなり疲れ始めていた。
指を切る前に1−2回そろそろ昼ご飯休憩にしようかなと考えたのに。

私はご飯を毎食食べないと困ってしまう。
なかったらなかったでいいとか、食べるのを忘れたとかはほぼない。

そして、ご飯がないと集中できなくなってしまうのが嫌だ。
ご飯のことを忘れて集中できる何かを持っていることに憧れがあるようだ。

研いでいて、ご飯を食べようかと迷ったときに、「ご飯を挟まずに研ぎが終わらせられる方がかっこいいなー」と考えてしまった。

ご飯のことを考えている時点で集中なんて切れているので、結果的にケガをしてしまった。
ケガして、腹を立てたりして今でも研ぎ終わっていない。

しまったその方がよっぽどかっこわるいではないか。

ケガをする時はだいたいこんな感じ。
集中が切れているにも関わらずそれを無視して強引にやり続けるとき。

指を切ったらいろいろと腹が立ってきたのか、もう今日は絶対刃物は使わないと思い包丁を片付け、晩御飯も包丁がいらないものを食べるべきだと思いパンを買いに行った。

刃物への八つ当だ。

「包丁を使わないんだから、カンパーニュとかバケットは買わないぞ!」なんてわざわざ考えなからパン屋に向かう。

そこまでやったら気が済んで、別に刃物使ってもいいやという気になってきた。

落ち着くと笑えてきた。
これはアホだ!

おかげでパンのいい匂いが部屋にただよっている。