死んだ後にまで迷惑をかけたくない。葬式は簡単に。焼かれるまでのことは自分で用意しとくわ。
そんなことを言われると、それはそれでありかもしれないと思っていた。
でも、考えてたら、そう言われることがとても悲しくて仕方ないんだと気づいて、そしたら泣いてしまっていた。
死んだからといって勝手にいなくならないでよ、と。
死んだからといって勝手に関係性を絶たないでよ、と。
あなたが死んでもあなたを知っている私はここにいるんだから、と思う。
年取って、できひんことがあっても迷惑かけたくない。
そう言われるとやっぱり寂しい。
私はここにいるんだけど、なんでいないことにして勝手に困ることに決めてるのよ、と。
私が寂しがりやなと思った。
「それはそれでありかもしれない」と思っていたときは素直になれてなかった。
「迷惑かけない」ということを正しいと思っていて、そのことに心が蝕まれていた。
そして、自分の頼りたいって気持ちも殺してきたんやろなと思う。
でも、死んで、その人がいなくなるって言ったらそれでほっとくのか。
ちょっと食い下がってみる。
死んだからといって、わたしはあなたがいないようには思わない。
そんな関わり方をもっとしっかりしていけるんじゃないか、生きているときと同じ関わりではないけど。
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