久々に小説を読んだ。読むこと、書くこと。

2020年2月15日土曜日

書くこと

久々に小説を読んだ。

何年くらいだろうか、1冊の小説を通読したのは。
もうしばらく読んでなかったのではないかと思う。頑張って思い出してみると「卍(まんじ)」(谷崎潤一郎)を読んだのはそんな何年も前でもないかも。

今回読んだのは千葉雅也の「デッドライン」。twitterで千葉雅也をフォローしてたときに読みたくなって、結局読んでしまった。おもしろかった。最後だけ、あれもうちょっと、もうちょっと、なんかと思った。きっとこうであればスッキリするだろうエンディングは自分の中では簡単に思い浮かんでしまって、このすっきりしない感じが書きたかったことなんだろうか、という気がしてくる。そのことについて考えているのが読後の今の時間。

なんとなくだけど、この読んでいる感じを久々に思い出した。本、特に小説を読むと、浸っていて、世界が変わってしまう感じがある。本によりけりだけど、ほんとにちょっと狂ってしまう。高校生のときにある本を読んで、それがトリガーになってしまい告白したことがある。その本を読まなかったらなかったかもしれない、少なくともその時はなかった。だいたいこの人かこの人の本かな、みたいなのはあるけどどの本だか具体的に思い出せない。後悔するわけでも、本って怖いわと思ったわけでもないけど、えらい影響を受けたということはある時点で気づいた。絶対そうしたほうがいいって、心底思って行動した。

だからなんなの、ということもどう書いていいのやらと思うけど、小説おもしろいなーと久々に読んで思った。他のも読みたい気もするけど、今ちょっと自分で小説を書いているので、ちょっとなんかガンガン読もうとは思えない。今は自分の世界に浸ってたい、そしてそれをどう書いていいのか考えていたいのだと思う。



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2019年6月1日発行雑誌「言語6」に寄稿文が掲載されました。