2016年5月のcarapaceHP改装で「知っておいて欲しいこと」と「お手入れ」のページを、
各商品ごとではなく統一しました。
内容が似たことだったので、
各商品ごとに何度も読んでいただくよりも、
一度読んでいたけでばと思っての変更です。
HPからは削除してますがそれぞれの商品に書いた文章を、
こちらに残しておきます。
===
私たちが使っている革は植物に含まれるタンニンで鞣(なめ)したヌメ革という革です。
最初は薄いピンク色で、使っていくうちに飴色になります。
オイルを入れると、しっとりと艶がでます。
白っぽい革がやけて飴色になったり、オイルを入れたりするのが、
どうして気持ちがいいのか。
それは、革をその前より、よい状態にできたからだと思います。
革が飴色になると、足もとがおぼつかない仔猫が育って
しっかり歩き始めたような安定感を感じるし、
オイルを加えると、冬の乾燥肌にクリームを塗った時のような心地よさがあります。
どう扱っていいのかと、恐る恐る革を触り始めた私たちでしたが、
スリッパを制作・使用していくうちに、革の強さを実感しています。
少し気持ちよく使っていただけるように、
色が焼けること、オイルを塗ることについて書いています。
「使ってさえいれば色が変わる」というのは実は正確ではありません。
革は陽にあたることで色が変わります。
「皮だから人間の肌のように陽焼けするのか」
といえばそれも正しくありません。
どちらかといえば、淹れたての緑茶が黄色から時間が経って
茶色に変わっていくのと似た変化です。
革をなめすために植物に含まれるタンニンという成分を利用しますが、
これが陽にあたると変色するんです。
お茶にもタンニンが含まれています。
タンニンを含まない化学薬品で革をなめす(クロムなめし)こともあり、
そういった革は陽にあたってもやけません。
また、陽にあたらないと変色しないので、
スリッパなど室内で使うものは、使う前に陽当たりの良い場所でしばらく置いておくことをおすすめします。天候の良い日は夏なら1日でずいぶん色が変わります。冬は1週間ぐらいで変化がはっきりとわかります。
革にオイルを入れることは機械に油をさすのに似ています。
革は繊維がからまってできていて、
その繊維の間にオイルを入れていくというイメージです。
油がたりなくなっていると、
この繊維がきしきしとひっかかり動きがわるくなってしまいます。
曲げたときになめらかに動きませんし、
表面がひび割れたりしやすいです。
オイルを入れると革がやわらかくなりスムーズに動きます。
オイルは塗った感じ、におい、価格などでお好みのものを使うといいと思います。
CARAPACEの工房で使っているものは
ニートフットオイル(クラフト社)というものです。
液状で、しっかりと革に染み入っていく感じが好きです。
その反面、手に油がつきやすいです。動物性で、少し独特の匂いがあります。
クリーム状のものは布で革にしっかりと塗りこんでいくのが心地いいです。
動物性のミンクオイル、植物性のラナパーなどがあります。
塗り方はそれぞれのオイルにも説明されていると思いますが、
基本的には汚れがついていれば布、もしくはかたく絞った布でさっと拭いてから、
オイルを布や専用のスポンジで塗っていきます。
オイルを入れる頻度はスリッパであれば月に1度ほどで十分です。
スリッパの使用頻度にもよるので、オイルを入れる前、入れた後に
革を触ってその様子を確かめていくうちに、
自分なりの入れ時がつかめてくると思います。
各商品ごとではなく統一しました。
内容が似たことだったので、
各商品ごとに何度も読んでいただくよりも、
一度読んでいたけでばと思っての変更です。
HPからは削除してますがそれぞれの商品に書いた文章を、
こちらに残しておきます。
===
スリッパのお手入れ
よい状態の革を見ているのは気持ちいいことです。
私たちが使っている革は植物に含まれるタンニンで鞣(なめ)したヌメ革という革です。
最初は薄いピンク色で、使っていくうちに飴色になります。
オイルを入れると、しっとりと艶がでます。
白っぽい革がやけて飴色になったり、オイルを入れたりするのが、
どうして気持ちがいいのか。
それは、革をその前より、よい状態にできたからだと思います。
革が飴色になると、足もとがおぼつかない仔猫が育って
しっかり歩き始めたような安定感を感じるし、
オイルを加えると、冬の乾燥肌にクリームを塗った時のような心地よさがあります。
どう扱っていいのかと、恐る恐る革を触り始めた私たちでしたが、
スリッパを制作・使用していくうちに、革の強さを実感しています。
少し気持ちよく使っていただけるように、
色が焼けること、オイルを塗ることについて書いています。
ヌメ革が飴色になっていくことについて
「使ってさえいれば色が変わる」というのは実は正確ではありません。
革は陽にあたることで色が変わります。
「皮だから人間の肌のように陽焼けするのか」
といえばそれも正しくありません。
どちらかといえば、淹れたての緑茶が黄色から時間が経って
茶色に変わっていくのと似た変化です。
革をなめすために植物に含まれるタンニンという成分を利用しますが、
これが陽にあたると変色するんです。
お茶にもタンニンが含まれています。
タンニンを含まない化学薬品で革をなめす(クロムなめし)こともあり、
そういった革は陽にあたってもやけません。
また、陽にあたらないと変色しないので、
スリッパなど室内で使うものは、使う前に陽当たりの良い場所でしばらく置いておくことをおすすめします。天候の良い日は夏なら1日でずいぶん色が変わります。冬は1週間ぐらいで変化がはっきりとわかります。
オイルを入れることについて
革にオイルを入れることは機械に油をさすのに似ています。
革は繊維がからまってできていて、
その繊維の間にオイルを入れていくというイメージです。
油がたりなくなっていると、
この繊維がきしきしとひっかかり動きがわるくなってしまいます。
曲げたときになめらかに動きませんし、
表面がひび割れたりしやすいです。
オイルを入れると革がやわらかくなりスムーズに動きます。
どのオイルがいいの?どうやって塗ればいいの?
オイルは塗った感じ、におい、価格などでお好みのものを使うといいと思います。
CARAPACEの工房で使っているものは
ニートフットオイル(クラフト社)というものです。
液状で、しっかりと革に染み入っていく感じが好きです。
その反面、手に油がつきやすいです。動物性で、少し独特の匂いがあります。
クリーム状のものは布で革にしっかりと塗りこんでいくのが心地いいです。
動物性のミンクオイル、植物性のラナパーなどがあります。
塗り方はそれぞれのオイルにも説明されていると思いますが、
基本的には汚れがついていれば布、もしくはかたく絞った布でさっと拭いてから、
オイルを布や専用のスポンジで塗っていきます。
オイルを入れる頻度はスリッパであれば月に1度ほどで十分です。
スリッパの使用頻度にもよるので、オイルを入れる前、入れた後に
革を触ってその様子を確かめていくうちに、
自分なりの入れ時がつかめてくると思います。
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