描いて合評するデッサン会レポート7(2019/04/29開催分)

2019年4月29日月曜日

絵画

毎回参加してくださる方がいるときは最初に自分が絵について考えていることを、少し話してから会を始めてます。

今日は、絵を描く以外に絵が上手くなりそうなこと、ということで絵を描くことを文章にするということを話しました。書くということでただ描くということ以外の方法で描くということを細かく見ていける。解像度が上がる感じがする。自分自身こうしてレポートを書くことで、ただ描くだけでなく別の角度から描くこということを見られると思ってます。そうして描く絵への意識が変化して、絵が変わっていく。上手くなるというよりは、自分なりの「描く」を見つけることに近づいていくというか、まあ結局そういうことができれば上手くなったと思えると思います。

と、いうようなことを話しました。

ここからは話してはいないんですが、こういう風に言ってしまうと文章を書くということが絵を上手くするツールみたいに思ってしまうところがわたしはどうやらありました。多分ながらくそういう意識がなんとなくあった。絵を上手くなるために言葉を使うみたいな。だから多分書くのが好きだ、とは言えなかった、せいぜい書くのはおもしろいということしか言えてなかったけど、よく考えたら書くのも好きです。そう思えると、絵について俄然書きやすくなってきました。書くこと自体も楽しい。ツールという認識が書くことを、特に絵についてかくことを制限していたように思います。


で、今日の描いたものです。

【プログラム】
▶前半
・3分を5セット
・10分を2セット
・見る時間・合評

▶後半
・1時間を1セット
・見る時間・合評
 ハタハタとイワシを買ってきて描きました。
 まずは3分間スケッチの一部。

参加者の方の最初の1枚。

わたしの最初の3つの3分。

わたしと参加してくださった方と5枚づつ描いてますが、そのうち少しを公開。
わたしのを見てもらって、3分デッサンが進むごとにどういうふうに描こうとしていっているか、そのプロセスを解明していってもらったのがとても面白かったのですが、ずいぶん忘れてしまいました。とても残念なので次回からはメモをとりながら聞こうと思います。
でも、それを聞いてやっぱり1時間デッサンに移行する前に最初に3分や5分の小さなデッサンを入れるのはいいなと思いました。がっつり30分とかではなく3分という短い時間でやりなおすことで、今目の前にあるものの全体の形を荒くつかみながら前に進んでいくという感じがあります。いきなりがっつりいくと、最初からわりと硬く全体をつかみにいってしまうような気がします。それはそれでありですが、あまり描いたことのないものは短いのをぽんぽんっていれるのいいなと思いました。


こちらが1時間のデッサン。


合評で話していてふたりとも表面のテクスチャーの出し方には難しさを感じていました。とくにイワシ。参加者の方のはちょっと焼き魚風になっちゃった、とわたしのはなんかニシンだかなんだかに見える。この表面どうやって描けばいいのか・・・

前回鯛を描いたときにも感じていた「魚のメタリックな感じを出したい」というのは少し実現してきました。顔のあたりのてかてかした硬い部分です。鉛筆を尖らして硬く描いていくことでちょっと感じがでてきた。あとは、全体のシュッとした感じを描きたかった、それはもうちょっとかな。

魚という課題で2回やってみたのはよかったなと思います。

次回は、自宅の猫たちを描く予定です。
生き物だし、動くのでどんな形でやっていくかちょっと考え中。

催しの詳細はこちら


参考までに描いたものの写真。