解く

2015年1月9日金曜日

持ち物

ジーンズを解くのが好き。そのことをそのまま言うことにためらいがあったのは、「作る」ことが価値あることだと思っていたから。解いたからには作らねばならない。作ってこそ解くことの価値が見いだされる。作るあてなく解いてあんた何やってんのと。自分で自分を罵倒し続けてきたように思う。

布と布をつなぐ糸を、様々な方法で少しづつ外していく。ジーンズは布に、糸に、金具になる。解くこと自体はあてどもないから、解かれたものは使われたり使われなかったりする。解いたあとにたまたまそれは見いだされる。

解くことに価値を見出したわけではない。作る信仰からは解放されて、解くことが好きだと言えることが心地いい。やっと、そう言えるようになったところで、混乱しててまだこれくらいしかかけないけど、残しておきたかった。

解く道具「目打ち」。