部屋の絵を描く。
何となく描くと一点透視図法的な描き方になってちょっとおもしろくない。
この部屋の面白さがわかるようなものを描きたい。
それにはちょっとこの描き方は合わない。
違う描き方を探す。
部屋の片隅にある「机」をまず描くことにする。そして、その次に眼に入ったものを描くというふうに、部屋にあるものを眼で追いながら描く。
そうすると、部屋を見渡してから描いていた(一点透視図法的な)のは全然違う感じになる。
「机」を見ていたときには目に入っていなかった、つまり、そのときには自分の後ろ側にあったものまで最終的には絵の中に描き入れるっことができた。
最後の60分はアクリルで描いた。
描いている部屋は、あまり物がなく、漆喰の壁で、そういうところに目をつけて描くと、日本家屋的な部屋になってしまう気がする。でも、この部屋はそれとは違う。
なので窓の外に見える隣の家を描き入れる。普通の住宅地にある普通の家だ。
窓のアルミサッシも描く。
外にあるアルミの梯子も描き入れる。
そういうふうに描いていて、なんというか、そういうチグハグさみたいなとことに興味があるんだと思った。日本家屋的な、伝統的というか、重厚な良さも好きなんだけど、それだけじゃない部分も、この部屋が面白いと思う感じにはあるんじゃないか思う。
逆に、そういうことをちゃんと考えていければ、この部屋をもっと面白くすることにもつながるかもしれない。
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