「エチカ」ゼミ 第1回。

2021年4月6日火曜日

講読ゼミ

エチカゼミがはじまった。

レジュメを書いて参加したからわかったことだけど、まだまだ文章を読むときに、自分が自分のわかることの組み合わせで文章を解釈しようとしているんだなと思った。

わからないときに、そのわからなさのことを直接考えていない感じがした。

わからないものを読むということは自分の前提に自分で踏み込んでいくことでもある。
前提の違う人の文章を読むと、その前提の差によってわからなさが生じていることもある、だから逆に自分の前提を自分で認識したりすることでしか読めないようなときもある。自分の前提は、認識する前は見えないので、これを自分で認識することは結構力がいる。そんな前提で、生きてきたのかとびっくりもするし、自分のそれまでの行動に納得もする。そして、自分が無意識に前提にしていたものが見えてくるから、相手の前提もわかってくるようなことも起こる。

これはもしかしたら逆の側面もあるのかもしれない。
筆者が前提にしていること、つまりそこには書かれていない暗黙の前提を知ろうとすることで、自分の認識との差異が見えて、自分の前提が見えてくる。

多分、両方がバラバラのプロセスではなくあるんだろうと思う。

前提に踏み込むことが読むことの全てではないとしても、わたしが参加動機に「もしかしたら新しい世界の捉え方ができるかもしれないと思った。」と書いたこのことは、自分の前提に食い込んでいくことを含んでいると思う。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 ■ 大谷美緒の催し&お知らせ ■
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◯【3−4月の展示】肖像画展ー小さい肖像画1点と絵本1冊。

◯5月1日〜2日第1回まるネコ堂芸術祭

◯6月17日~6月21日 言葉の表出、夏合宿2021

◯開催中(単発参加可能):吉本隆明『言語にとって美とはなにか』ゼミ第3シリーズ 全13回

◯第1回まるネコ堂芸術祭準備中

◯革と帆布のキャラペイスー大谷隆と共同運営

◯2019年6月1日発行雑誌「言語6」に寄稿文が掲載されました。