まるネコ堂にての展示です。
4回目になりました。
2014年の絵と、2017年の絵本です。
絵は45.5×38.0cmとそんなに大きくないサイズ。
絵本は28枚の絵を描いて本にしました。
どちらもコンセプトは肖像画。
4点ある肖像画シリーズの2−3点目。
「肖像画シリーズ」のコンセプトが一番上手く表現できたと思うのはどうしても4作品目ですが、その時なりの挑戦をしていたなと思います。
詳しい作品説明は下記を御覧ください。
お越しくださる際は、念の為ご連絡をお願いします。
mio.yamane@gmail.com (大谷美緒)
作品説明です。
『肖像画シリーズ』の二作目、三作目。
今までに4つ描いている肖像画シリーズの2つ目(壁掛けの絵)と3つ目(本)の作品。
『肖像画シリーズ』のコンセプトは大谷隆が言葉にしてくれた。制作過程で多少の変更を加えながらもこれを大きな下敷きに制作してきた。
その人がいる。その人を描く。その人を一枚の絵にする。その人のその時を一枚の絵にする。その人の誕生日を一枚の絵にする。その人の誕生日に出会ったものをその人と一枚の絵にする。その人の誕生日に出会ったものをその人の一枚の絵の背景にする。その人の誕生日に出会ったものをその人の一枚の絵の背景さらに前景として配置する。こういう思考を経てこの肖像画は出来ました。大谷隆
4作目まで描いているので、今から振り返るとこの2−3作目は当然課題も含んでいる。
2作目は、私は「その人」と一日を一緒に過ごし、私が「その人」の一日の写真を撮った。その写真から、私が気に入った「これを描きたい」というものを好き勝手選び背景として描いた。この絵を「その人」に見せると、まったく自分で意識しなかったものが描かれていると、少しだけ困ったようだった。この反応はちょっと望んでいたものではなかった。
絵としてはその時なりの達成があり気に入っていた。立体感のある絵でなくフラットに描いていこうと試みた時期だった。そちらの方は上手くいって4作目に受け継がれた。
2作目の結果から、3作目は「その人」に自分で写真を撮ってもらい、その1枚1枚を絵にして本にまとめた。「その人」が何を考えていたか必死に想像してタッチで描きわけようとした。彼の背景を理解し伝えたいと、私の解釈で彼の背景を脚色した。完成すると、次は違うことがやりたいと思った。「その人」の様々な背景できるだけフラットに雑然と並べてたい。その意図が、2作目で試したフラットなタッチと共に4作目に生きることになった。
2021年3月1日 大谷美緒
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