長編を書くというマインドセット。

2020年3月28日土曜日

書くこと

長編を書いている。小説の。長編というのはだいたい10万字くらいのものを言うらしい。
正直行って10万字も行くかはわからない。

でも長編を書いているというつもりで先の見えない旅をしてきた。

長編を書くというマインドセットがある気がする。
どこかわからないところへ今のところだけどこれしかないような言葉を書きながら進むということ。最初、自分でまだ言葉では言えないけれどおぼろげに持っているあるイメージがあるところへと進む旅。

すごく体力がいるけれど、自分の中のとぎれとぎれの地下水脈が合流していき、自分が考えようとしていたことがわかりながら、自分が変化していく。自分自身が更新されていくことに驚く。自分に全くなかったものが生成されるわけでないけれど、ある言葉が別の言葉と出会い、新しいフェーズに入る。自分にとってのあることの概念や、イメージが変わる。もうちょっと露骨に言ってしまうと単語の意味が変わると言ってもいいのかもしれない。

考えることで自分は変化していくが、地下水脈の合流というほどの変化は今のところわたしには書くことをともなってしか起こすことができない。書くことでそれが起こる。

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 ■ 大谷美緒の催し&お知らせ ■
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○5月2日、3日:第0回 まるネコ堂芸術祭

○7月28日ー8月1日:言葉の表出、夏合宿2020
https://mio-aqui.blogspot.com/2020/01/2020_28.html

2019年6月1日発行雑誌「言語6」に寄稿文が掲載されました。