修理したいお気に入りのものでも、 修理後もお気に入りであり続けられるかわからない。 修理の緊張。 |
朝ごはんを食べ終え、頼まれていたバブアーコートのポケットの修理をしようと思った。
コート掛けを見ると、「ない」。思わず声に出して言っていた。
持ち主である隆が着ていったのだった。やりたい気分が高まっていたので、なんとも落ち着かない。
バブアーの修理はもう2箇所目だ。前回もポケット。そして今回もポケット。
昨日「何色の糸で治そう?」と聞いた。「赤」そして「でも、見えないから何色でもいい」。
そうかじゃあ「そのときミシンに付いている色で」と言った。しばらくして、なんでもいいと思うとやる気がなくなってくるというか、やっつけ仕事になってくるのを感じた。修理の仕方も適当になってくるような感じがあった。見えないから適当でいいなんて言われてないのに。
「何色にしよう」と自分で考えなおして、体を立て直す。その時していた作業が一段落したらやろうと思った。
去年直したもう片っ方のポケットを引っ張りだして見た。うまいことやったなと思う。見えないかもしれないけどわざわざ見てしまう。でも、これ次の修理に耐えれるんやろか。もっとええようにできへんやろか。
立て直した体にエンジンをかけた感じがした。修理に挑む、勝負する感じ。
夜遅くなってしまったのでまた勝負は明日。
そう思って迎えた朝。バブアーがいない。しまった。
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