白黒フィルムのネガの透明感がとても好き。 |
以前のブログに書いたとおり、撮りきったフィルムを現像に出して、その足でカメラを売りに行った。
梅田のカメラのキタムラで1,500円で買ってもらえた。自分で買ったものでないからか、値段に関して思い入れがない。店員さんが「このお値段ですが」、どうしましょうかという顔をしたのを見て、値段がついて有り難いなと思い、「お願いします」と言った。お金を受け取るとその日の電車賃の一部がでるなという気分になって駅に向かった。
2-3日前にやっとネガを取りに行った。プリントはしないでネガ現像のみ。ネガを見て「ああ、白黒フィルムのネガって綺麗だなぁ」と思った。紙にプリントしてしましまうと、当たり前だけど透明感がなくなってしまう。ネガの状態は光にかざさないと見えなかったり、そもそも小さいから見えにくいんだけど、これはものとして結構好きだ。ネガの受取をもってカメラの埋葬作業がほぼ完了した。
以前書いたカメラに対するこんな執着。
カメラはカメラというよりも、それ自体が思い出の写真のようだ。カメラを見ることで思い出すことを楽しんでいて、そういうことをもう一度起こしたいという気持があったような。
これは、ブログを書くことを通して解消されていった。カメラを見ることで思い出せた様々なことが、カメラからブログに移行された。多少変質しながらも。
カメラから連想されるものを、ぎゅーっと絞りとって。分類していく作業をしていた。「フィルムカメラ」というもの全般から思い出すもの。「このカメラ」だから思い起こされること。「フィルムカメラ」だから好きなこと。これでやってみたいことがあるのか。なんでもよければ今はどんなカメラが使いたいのか。
そしてカメラはスッカラカンになった。それで売れるようになった。
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