スーツケースの思い出。

2015年3月13日金曜日

持ち物

でかいスーツケース。

こんなに広い家なのに二人でワンルームに住んでいるみたいになってしまった。ネコたちが発情期でいろんなところにおしっこをしてしまって、ものを一部屋に退避させたから。

一部屋には多すぎるものの量になって、それに囲まれてるのが嫌になって、またものを減らしたくなる。目に着いたのはスーツケースで、これも何年か使ってないものを捨ててしまおうと決めた。

スーツケース。そういえばスーツもこないだ手放したのでもう入れるものもない。でも、よく考えたらスーツを入れたこともない。

このスーツケースはカナダにいた時に使っていたもので、2代目。もともと自分のものだったのか、母のを貰ったのか思い出せない。飾りのスカーフは確かに母のものだけど。1代目は飛行機に預けるときに間違って鍵をしてしまっていて、それを航空会社か誰かにこじ開けられて壊してしまった。それは祖父のものだった。

秋口に荷物を入れて日本を発ち、秋の間は冬服を入れる物入れとして使い、冬になると秋・春の服をスーツケースにしまった。春にまた日本に一緒に帰ってきた。

日本に帰ってきてからは、引っ越しの度に重宝する感じがしてた。もう引っ越しも3年ほどしていない。

これがあればまたどこかへ行けると思っていたけど、いやこれがなくなるともうどこにも行けないと思っていたのかもしれない。今となっては、このやけにでかいスーツケースを持って出かけるところが想像つかない。スーツケールが引っ越しに役に立つわけもない。