京都にも緊急事態宣言が出た。
2020年4月16日(木)、もうくせになっている。
夕飯づくりの合間にgoogle newsをなんとなく開く。
緊急事態宣言の区域追加検討へ 北海道・愛知・京都など(朝日新聞)
見出しが目に入った。
京都も入るの?なんで?と気になって記事を読んでみる。
けれど、京都府内の最新感染動向のサイトで見てわかるように緊急事態宣言の出た4月7日頃から、4月15日まで京都では特段感染が広がっているように見えない。毎日の感染者数10人前後。減ったり増えたりだけど、概ね横ばいに思える。
だからどう「歯止めがかからない」のかがよくわからない。
なので、ほかにも少し読んでみるが同じような記事しか見つからず、その不明感に文句が溢れてくる。新型コロナウイルスを強く意識し始めてすでにひと月弱。なんとなく意識し始めてからだともう2ヶ月以上は経つ。はっきりいって見通しのたたなさには疲れている。
少なくとも緊急事態宣言の出る明確な理由と、それが解除される明確な基準を知りたいのだ。
こういう疲れがよくないというのは、先日意識したはずなのにまたやってしまっている。疲れているときはもの事を保留できなくなってしまう。このときは「なんでかな、どうやって調べたらわかるかな」と考えられずに、「政府はちゃんとしていないのではないか」という不満として処理してしまった。
結果的に文句を言わずにまず適切に情報収集ができたほうがよかったと自分で思うようになるんだけど、このときのことをを思い起こすと3つ反省点がある。
政府の資料では、上記の要件に関しては、具体的な数値で何%以上はだめ、とは書いてはいない。各地の現状の数値が書かれている。
気になっていた京都の状況に関して抜粋する。
1.医療体制
これに関しては特には言及がない。以下の状況だと思えばよいと思う。
自分では当初重要と読み取らなかったけど付加情報として、累積感染者数も出ていた。
2.倍化時間
2回言及がある。まずは4月6日まで。
日々の感染者数がさほど変わらないという観点から、京都の状況がどうわるくなったのかわからなかった。これを読むと倍化時間が短くなり、感染経路が不明の感染者割合が増加したであろうことがわかる。専門家が判断に用いた指標が悪化している。
そもそもだけど、よく考えてみれば、感染者数がそのままということは悪化はしていないかもしれないけれど、よくはなっていないだろう。
この資料だけだと、「倍化時間はどれくらいだとセーフなのか?」「感染経路が不明の感染者割合はどれくらいだと安全といえるのか?」ということはわからない。
すっきりはしないけれど、各地の数値が何度も出てくるのでこのあたりはアウトなんだろうなというのはなんとなくわかってくる。漠然とだけどイメージは持てるようになってくる。
未だ緊急事態宣言がいつ終わるのか、どういう数値になったら終わるのかはわからない。どっかに載ってるのかな。自分では今のところ見つけられていない。
終わりの目標がある方が頑張れるんだけどという気持ちにはどうしてもなる。
そこで思い出したのが、
8割おじさん、西浦さんの危機感 甘い削減ほど長期化(朝日新聞)
またもや朝日新聞である。普段ぜんぜん読まないのにやけにマスコミ系情報をみるようになっていた。まあ、それはおいといてクラスター対策版の西浦教授の見解に関してだ。
今、探すともっと長いインタビュー記事もあった。こっちのほうが詳しく書いてある。
「このままでは8割減できない」 「8割おじさん」こと西浦博教授が、コロナ拡大阻止でこの数字にこだわる理由
8割削減は緊急事態宣言の解除の目標値として設定されているわけではない。しかし、統計の専門家が感染者数の予測をしているので感染者数の推移としてはかなりあたるのではないか。
政府がどういう状態を最終的に目標にするかわからないけど、もし8割達成すれば一気に感染者数が減って今の状況ではなくなるだろうということはわかる。
こういうことがわかるとちょっと目標がもてる感じがする。あと、ある種の見通しが立ってきてもうほぼ文句がなくなってきた。よいシナリオ、さほどよくはないシナリオくらいの見通しだ。
もしほんとうに8割が達成されれば、緊急事態宣言解除はひと月ほどで訪れるのかもしれない。これは全く明言されていないので、期待はできないけど。
ここでまた内閣官房新型コロナウイルス感染症対策サイトに戻る。サイトをスクロールしていくと、東京主要駅での人流の減少率、7都府県の人口変動分析、駅の改札通過人数の推移(対前年比)が出てくる。
具体的数値をみていると目標を持てる感じがする。
正直いってほんとに減ってるのかなみたいに思ってたところがあったので、意外に減っていてびっくりした。
といっても8割減を達成しているところはなく、項目によるけど60%中盤−70%後半くらいの減少率だ。もっと、もっと必要なんだろう。
こういう減少率を毎日毎日テレビとかマスコミ系で流せば、やる気でそうじゃないのかなと思う。あと一歩だ!という項目もやっぱりある。今日で言えば東京駅の改札通過人数は78.0%減。「改札の通過人数の減少率=接触の減少率」とは言えないだろうけど、かなりの関連はあるだろう。
緊急事態宣言の指標は結局わかっていないが、とりあえず視界がひろがって、現状のデータも少し得れたので当初の文句はなくなった。
政府の指標設定はわからないが、発令に関していえば総合的なことなので、個別に数値設定できないのかも、とは思う。経済面への影響も考えるだろう。解除の目標値はやっぱり知りたい。
現状は前よりつかめた。あとは気になるところをそのつど詰めていけばいい。なんかおかしいと思ったときに修正していこう。
情報収集、ちょっとはうまくやれた気がする。
それにしても、かなり政府サイトからの情報を見た。
直の情報はとりにいったほうがいいなと思った。
2020年4月16日(木)、もうくせになっている。
夕飯づくりの合間にgoogle newsをなんとなく開く。
緊急事態宣言の区域追加検討へ 北海道・愛知・京都など(朝日新聞)
見出しが目に入った。
京都も入るの?なんで?と気になって記事を読んでみる。
京都府など感染者の増加に歯止めがかからない地域がありと、ある。追加検討の理由だ。
けれど、京都府内の最新感染動向のサイトで見てわかるように緊急事態宣言の出た4月7日頃から、4月15日まで京都では特段感染が広がっているように見えない。毎日の感染者数10人前後。減ったり増えたりだけど、概ね横ばいに思える。
だからどう「歯止めがかからない」のかがよくわからない。
なので、ほかにも少し読んでみるが同じような記事しか見つからず、その不明感に文句が溢れてくる。新型コロナウイルスを強く意識し始めてすでにひと月弱。なんとなく意識し始めてからだともう2ヶ月以上は経つ。はっきりいって見通しのたたなさには疲れている。
少なくとも緊急事態宣言の出る明確な理由と、それが解除される明確な基準を知りたいのだ。
こういう疲れがよくないというのは、先日意識したはずなのにまたやってしまっている。疲れているときはもの事を保留できなくなってしまう。このときは「なんでかな、どうやって調べたらわかるかな」と考えられずに、「政府はちゃんとしていないのではないか」という不満として処理してしまった。
結果的に文句を言わずにまず適切に情報収集ができたほうがよかったと自分で思うようになるんだけど、このときのことをを思い起こすと3つ反省点がある。
1.疲れに無自覚。答えが簡単に手に入らなかったため文句を言っていた。
政府関連のことだから「やっぱり政府はだめね」というお決まりの文句。お決まりだから、こういうふうに言っておけば周囲に同意してもらえてきたという経緯があるんだと思う。「やっぱりだめねー」「そーそー政府のやることなんて。まーでもいつものことやん」、みたいな。このへんはテレビ世代の悪癖か。長らくテレビ見てないけど染み付いているかも。文句を言っているうちは人のせいにしているので解決のために何ができるかという思考になれない。2.スマホで記事を読んでいた。
スマホで長い記事を読めたりちゃんと検索できる人なら問題ない。
でも、わたしはそれはあまり得意ではない。情報の不足を感じたらパソコンに切り替えるといい。
でも、わたしはそれはあまり得意ではない。情報の不足を感じたらパソコンに切り替えるといい。
3.時間がなかった。
夕飯づくりの合間にニュースを読んでいた。なにかひっかかってもすぐに調べる時間がそもそもない。気になることがあるなら、まずはそれを「わからないこと」としておく。時間がとれるまでその状態で保留しよう。あるいは、保留する意思の力がないと自覚するなら、時間がないときには情報に触れないようにする。とりわけコロナ関連は、そして大概のニュースは、一刻一秒を争って手に入れる必要のある情報ではない。この辺は、スマホでニュースをみるってことと関連してて、ニュースはスマホでは見ないと決めてしまえばあまり時間がないときには見ないようになる。
とりあえずこれだけ反省点を並べられているのは今の時点なので、当時はなんとなく不満を抱えながら夕食を終えた。そして片付けが一段落した頃、隆に文句を言っていた。
繰り返しになるけど文句の要点は以下である。
緊急事態宣言の出る明確な理由がわからない。どうなったら緊急事態宣言が解除されるのかわからない。ちゃんと情報を出してくれ。政府やっぱりあかんのか。
で、隆の返答はこんなかんじ。
調べたらでてくるんじゃないのか。マスコミはもうすでに機能していない。政府が情報を出していないかどうかはわからない。緊急事態宣言が出るなら諮問委員会の資料などあるはずだ。
なんかもうギクッとするんだけど、こう言われて初めてちゃんと調べてみようとおもった。【666】情報に振り回されて疲れるときの基本方針。というブログ記事まで書いているような人だ。ある種、情報に関してはプロである。「せっかくこないだ有意義なブログ書いてやったのにこいつアホやわ」と思われたに違いない。「調べないで文句を言っている」、こういう思考の弱点は見逃さない。
悔しい。なんでそう思えなかったんだろう。
自分に落ち度があったことはよくよくわかった。さっきは見つけられなかったけど、たしかに情報はあるかもしれない。まずは諮問委員会の資料を探そうと決めた。わからなくて困っているなら調べるしかない。
まずは、新型コロナウイルス感染症対策本部(第 29 回)議事次第というのを見つける。
首相官邸サイトの新型コロナウイルス感染症対策本部というところで見つけた。
内閣官房新型コロナウイルス感染症対策のページに新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針(4月16日更新)というPDFファイルがあがっていて、探したい内容についてはこれもほぼ同様だと思う。
ここから緊急事態宣言を出すにあたって重要と考慮されたであろう3つの要件を読み取る。
ここから緊急事態宣言を出すにあたって重要と考慮されたであろう3つの要件を読み取る。
- 医療体制に支障をきたすおそれがどれくらいあるか
- 感染者数が倍になるのにかかる倍化時間
- 感染経路が不明の感染者割合
政府の資料では、上記の要件に関しては、具体的な数値で何%以上はだめ、とは書いてはいない。各地の現状の数値が書かれている。
気になっていた京都の状況に関して抜粋する。
京都の状況
1.医療体制
これに関しては特には言及がない。以下の状況だと思えばよいと思う。
大都市圏を中心に医療提供体制のひっ迫が現実のものとして現れ始めている。
自分では当初重要と読み取らなかったけど付加情報として、累積感染者数も出ていた。
京都府では、4月 14 日までの累積報告数が 100 人以上となっており、とある。
2.倍化時間
京都府については過去にあった流行の影響を除いた直近1週間の倍化時間が 10 日未満となっている。3.感染経路が不明の感染者割合
2回言及がある。まずは4月6日まで。
京都府を除く全ての府県で、感染経路が不明の感染者がほぼ半数を超えた。そして、4月14日まで。
これらの道府県(京都を含む ※引用者注)では感染経路の不明な症例の割合も、直近1週間ではほぼ半数となっている。
日々の感染者数がさほど変わらないという観点から、京都の状況がどうわるくなったのかわからなかった。これを読むと倍化時間が短くなり、感染経路が不明の感染者割合が増加したであろうことがわかる。専門家が判断に用いた指標が悪化している。
そもそもだけど、よく考えてみれば、感染者数がそのままということは悪化はしていないかもしれないけれど、よくはなっていないだろう。
この資料だけだと、「倍化時間はどれくらいだとセーフなのか?」「感染経路が不明の感染者割合はどれくらいだと安全といえるのか?」ということはわからない。
すっきりはしないけれど、各地の数値が何度も出てくるのでこのあたりはアウトなんだろうなというのはなんとなくわかってくる。漠然とだけどイメージは持てるようになってくる。
未だ緊急事態宣言がいつ終わるのか、どういう数値になったら終わるのかはわからない。どっかに載ってるのかな。自分では今のところ見つけられていない。
終わりの目標がある方が頑張れるんだけどという気持ちにはどうしてもなる。
そこで思い出したのが、
8割おじさん、西浦さんの危機感 甘い削減ほど長期化(朝日新聞)
またもや朝日新聞である。普段ぜんぜん読まないのにやけにマスコミ系情報をみるようになっていた。まあ、それはおいといてクラスター対策版の西浦教授の見解に関してだ。
1人の感染者が何人に感染させるかという2・5人の数字は、不要不急の外出を控えることなどで引き下げられる。だが西浦さんは、政府の緊急事態宣言が出ている7都府県などで、接触機会が8割減に達しないとの危機感があるという。8割減なら15日で新規感染者が5分の1に減るが、65%減だと同じレベルまでに約70日かかる。その場合、外出自粛などが守られなくなり、感染が一気に広がる恐れがある。接触を8割減というのはなんとなく聞いていたが、日数なども出てきて具体的な感じ。
今、探すともっと長いインタビュー記事もあった。こっちのほうが詳しく書いてある。
「このままでは8割減できない」 「8割おじさん」こと西浦博教授が、コロナ拡大阻止でこの数字にこだわる理由
科学の立場にたつ自分からは、8割でないとだめで、7割でも二次感染は減少するかもしれないが、達成まではすごく時間がかかりますと伝えました。
80%だったら診断されていない人も含めて感染者が100 人まで戻るまでは15日間、それに感染から発病、診断など目に見えるまでの時間が15日加わり、1か月間だという話をしました。
それが、もし65パーセントだったら、感染者の数が減るまでに90日かかります。90日プラス15で105日かかるんです。あまりにも長くかかる。
8割削減は緊急事態宣言の解除の目標値として設定されているわけではない。しかし、統計の専門家が感染者数の予測をしているので感染者数の推移としてはかなりあたるのではないか。
政府がどういう状態を最終的に目標にするかわからないけど、もし8割達成すれば一気に感染者数が減って今の状況ではなくなるだろうということはわかる。
こういうことがわかるとちょっと目標がもてる感じがする。あと、ある種の見通しが立ってきてもうほぼ文句がなくなってきた。よいシナリオ、さほどよくはないシナリオくらいの見通しだ。
もしほんとうに8割が達成されれば、緊急事態宣言解除はひと月ほどで訪れるのかもしれない。これは全く明言されていないので、期待はできないけど。
ここでまた内閣官房新型コロナウイルス感染症対策サイトに戻る。サイトをスクロールしていくと、東京主要駅での人流の減少率、7都府県の人口変動分析、駅の改札通過人数の推移(対前年比)が出てくる。
具体的数値をみていると目標を持てる感じがする。
正直いってほんとに減ってるのかなみたいに思ってたところがあったので、意外に減っていてびっくりした。
といっても8割減を達成しているところはなく、項目によるけど60%中盤−70%後半くらいの減少率だ。もっと、もっと必要なんだろう。
こういう減少率を毎日毎日テレビとかマスコミ系で流せば、やる気でそうじゃないのかなと思う。あと一歩だ!という項目もやっぱりある。今日で言えば東京駅の改札通過人数は78.0%減。「改札の通過人数の減少率=接触の減少率」とは言えないだろうけど、かなりの関連はあるだろう。
緊急事態宣言の指標は結局わかっていないが、とりあえず視界がひろがって、現状のデータも少し得れたので当初の文句はなくなった。
政府の指標設定はわからないが、発令に関していえば総合的なことなので、個別に数値設定できないのかも、とは思う。経済面への影響も考えるだろう。解除の目標値はやっぱり知りたい。
現状は前よりつかめた。あとは気になるところをそのつど詰めていけばいい。なんかおかしいと思ったときに修正していこう。
情報収集、ちょっとはうまくやれた気がする。
それにしても、かなり政府サイトからの情報を見た。
直の情報はとりにいったほうがいいなと思った。
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■ 大谷美緒の催し&お知らせ ■
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■ 大谷美緒の催し&お知らせ ■
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○5月2日、3日:第0回 まるネコ堂芸術祭
○7月28日ー8月1日:言葉の表出、夏合宿2020
https://mio-aqui.blogspot.com/2020/01/2020_28.html
2019年6月1日発行雑誌「言語6」に寄稿文が掲載されました。
https://mio-aqui.blogspot.com/2020/01/2020_28.html
2019年6月1日発行雑誌「言語6」に寄稿文が掲載されました。