M100号というサイズで、162cm×97cmになる。
10日ほど前までM80号で行こうと思っていた。
でも、もうちょっと行けるんではないかと思い直して、迷ったが大きい方で決断した。
スペース的に設置も可能だ。
絵は大きければ大きいということはもちろん全くないと思う。だけど、絵にとって大きさがなにかであることは間違えない。どこかの時点で大きい絵を描いてみる方がいいだろうと思う。
大きな絵は小さな絵とは違う。
初めて取り組むときには、どうやって扱っていいのかわからない未知の領域で、それまで小さな絵をそれなりに描いてきたにも関わらず、どうやって進んでいっていいのかわからないことが色々出てきた。上の方を描いていると、下の方は完全に死角になる。一枚の絵を描いているにもかかわらず。そんな経験は小さな絵ではできない。
画面を支配するための力のかけ方も違う。
面積の分だけ、体力がいる。
小さい絵に力をかけるように緻密に描くにしても、膨大に、長い時間その緻密さで描ききる力がいる。
M100号くらいでは、すごく大きな絵とは言えないかもしれない。
でも、私にとっては、結構なことでワクワク、緊張もする。
100号サイズにはある種の憧れがあった。
きりがよく、桁が上がるからということもあるだろう。
それは、なんとなくだけど、私が勝手に思った憧れではなく、ある程度絵を描いたことがある人ならもつ憧れではないかと思う。
100号といっても、その時思い描いていたのはF100号というサイズで、これはM100号より幅が広く、まだ更に大きい。
真面目にやった人は、高校生で大学受験前くらいにこの憧れにちゃんと取り組んでしまうんだろうが、こんなに時間がかかってしまった。
キャンバスが決まると、少しフェーズが変わる。
サイズの確定は一種の制限でもあるし、始まりでもある。
やっぱりワクワクする。たどりつけてよかった。
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