【芸術祭へ向けて01】キャンバスを張る。絵が始まる。

2021年3月5日金曜日

まるネコ堂芸術祭 絵画

 第1回まるネコ堂芸術祭へ向けて木枠を組み立てキャンバスを張った。


M100号というサイズで、162cm×97cmになる。


10日ほど前までM80号で行こうと思っていた。
でも、もうちょっと行けるんではないかと思い直して、迷ったが大きい方で決断した。
スペース的に設置も可能だ。

絵は大きければ大きいということはもちろん全くないと思う。だけど、絵にとって大きさがなにかであることは間違えない。どこかの時点で大きい絵を描いてみる方がいいだろうと思う。

大きな絵は小さな絵とは違う。
初めて取り組むときには、どうやって扱っていいのかわからない未知の領域で、それまで小さな絵をそれなりに描いてきたにも関わらず、どうやって進んでいっていいのかわからないことが色々出てきた。上の方を描いていると、下の方は完全に死角になる。一枚の絵を描いているにもかかわらず。そんな経験は小さな絵ではできない。

画面を支配するための力のかけ方も違う。
面積の分だけ、体力がいる。
小さい絵に力をかけるように緻密に描くにしても、膨大に、長い時間その緻密さで描ききる力がいる。

M100号くらいでは、すごく大きな絵とは言えないかもしれない。
でも、私にとっては、結構なことでワクワク、緊張もする。

100号サイズにはある種の憧れがあった。
きりがよく、桁が上がるからということもあるだろう。
それは、なんとなくだけど、私が勝手に思った憧れではなく、ある程度絵を描いたことがある人ならもつ憧れではないかと思う。

100号といっても、その時思い描いていたのはF100号というサイズで、これはM100号より幅が広く、まだ更に大きい。

真面目にやった人は、高校生で大学受験前くらいにこの憧れにちゃんと取り組んでしまうんだろうが、こんなに時間がかかってしまった。

キャンバスが決まると、少しフェーズが変わる。
サイズの確定は一種の制限でもあるし、始まりでもある。
やっぱりワクワクする。たどりつけてよかった。

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 ■ 大谷美緒の催し&お知らせ ■
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◯【3−4月の展示】肖像画展ー小さい肖像画1点と絵本1冊。

◯6月17日~6月21日 言葉の表出、夏合宿2021

◯開催中(単発参加可能):吉本隆明『言語にとって美とはなにか』ゼミ第3シリーズ 全13回

◯第1回まるネコ堂芸術祭準備中

◯革と帆布のキャラペイスー大谷隆と共同運営

◯2019年6月1日発行雑誌「言語6」に寄稿文が掲載されました。