スピノザの「エチカ」を読む講読ゼミの参加を決めた。随分迷った。
月に1回の24回シリーズだ。
2年間、かなりの時間をこれに使うと決めることだ。それなりのことだ。
最初から迷っていた。しばらくするとどうでもよくなるかもしれないと思って決断を保留したけれど、どうでもいいことにはならなかった。
「エチカ」はまだほとんど読んでいない。
でも、読み終わったときにこうなったら面白いんじゃないか、こうなるんではないか、というイメージはある。
「エチカ」の冒頭はこんな風に始まる。
第一部神について定義一 自己原因とは、その本質が存在を含むもの、あるいはその本性が存在するとしか考えられえないもの、と解する。[p37]
こんな数式みたいな哲学書は読んだことがなかった。 これは私が知っている文章ではない。この人は世界を描写する仕方が、世界の捉え方が全然違う。
もちろん、誰もが一人ひとり違ったように世界を捉えている、けれども、かなり極端に違ったように捉えているし、強いて言えば違った仕方で捉えることをこの書物によって成立させたのかもしれない。
そういった、非常に違った世界の捉え方を知ることができるとしたら、きっと、自分の世界の捉え方は大きく変化する。それは、今の自分の捉え方と、スピノザの捉え方の2つを知るにとどまらない。一つから二つになることで、その間にあるはずのものやその外側にあるものも含めた捉え方を考えていけるようになる気がしているからだ。
ワクワクしている。2年間。きっと楽しい。
参加者募集中です。是非一緒に読んでいきましょう。
まるネコ堂ゼミ 【35】スピノザ「エチカ」
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