提出のレジュメはリンク先にて公開してます。
今回は、「第Ⅳ章 表現転移論 第Ⅲ部 現代表出史論」。
相変わらず、タイトルは硬い。
「現代表出史論」。なぜ「現代」表出史なのかといえば、現代にまで続く問題を取り扱うからだ。それは大正末年にあらわれる。この現代性、『<私>意識の解体と劃一化』というのがいったいなんなのかというのは自分のレジュメでそれなりに言葉にできたと思う。
でも、文学作品の移り変わりそのものを面白く説明した大谷隆のレジュメを読んで、やられたという気分になった。
吉本は「第Ⅳ章 表現転移論」で、社会の変化や作家の意識のありかたにも触れるが、文学の表現内部の構造的な変化を時代に沿って追うことを中心の軸にしている。だから、社会や作家について理解するよりも、作品の表出そのものへの理解を深める方向にこの章を読む面白さがあるはずだ。
吉本の文学作品についての記述はおもしろく読めるのだか、それをレジュメとして自分なりの側面でとらえ、書いていくというのが極めて難しい。
吉本が相当な深度で作品をつかみとっているということが、この難しさに結びついているように思う。
次回、「表現転移論」の最後のセクションを読む。
少しでも表現の転移を言葉にできればと思う。
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■ 大谷美緒の催し&お知らせ ■
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◯【3−4月の展示】肖像画展ー小さい肖像画1点と絵本1冊。
◯6月17日~6月21日 言葉の表出、夏合宿2021
◯開催中(単発参加可能):吉本隆明『言語にとって美とはなにか』ゼミ第3シリーズ 全13回
◯第1回まるネコ堂芸術祭準備中
◯革と帆布のキャラペイスー大谷隆と共同運営
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